今年は梅雨明けがずいぶん早く、7月上旬から一気に真夏の暑さがやってきました。急に暑くなると、体がついていかず「なんとなくだるい」「食欲がない」と感じる方も多いのではないでしょうか。今回から3回に分けて、夏バテと食事の関係を軽く読める分量でお届けします。第1回は「そもそも夏バテはなぜ起こるのか」です。
汗と一緒に失われるもの
暑い時期、体は汗をかくことで体温を調節しています。このとき失われるのは水分だけではありません。汗にはナトリウムやカリウムなどのミネラル(電解質)も含まれており、大量に汗をかくとこれらも一緒に失われていきます。水分と電解質のバランスが崩れると、だるさや疲れやすさにつながるとされています。
「食欲がない」が招く悪循環
暑さで食欲が落ちると、食事の量や内容が偏りがちになります。特に不足しやすいのが、たんぱく質やビタミンB群。これらはエネルギーをつくり出す代謝に関わる栄養素のため、不足するとさらに疲れやすくなり、疲れているからまた食欲が出ない——という悪循環に陥りやすくなります。
冷たいものと胃腸、そして自律神経
冷たい飲み物や麺類が続くと、胃腸が冷えて消化機能が低下しやすくなります。また、暑い屋外と冷房の効いた室内を行き来する寒暖差や、寝苦しさによる睡眠の質の低下は、自律神経のバランスを乱す要因になるといわれています。夏バテは、こうした複数の要因が重なって起こるものです。
夏バテの背景がわかると、対策も見えやすくなります。次回は「食事でできる夏バテ対策の基本」として、水分・電解質、たんぱく質、ビタミンB1の摂り方を取り上げます。

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