本格的な夏、本格的な夏バテと健康②

夏バテシリーズの第2回です。前回は、夏バテが「水分・電解質の喪失」「食欲低下による栄養不足の悪循環」「胃腸の冷えと自律神経の乱れ」といった要因の重なりで起こることをお伝えしました。今回は、食事でできる基本の対策を3つに絞って紹介します。

① 水分は「こまめに」、汗が多い日は電解質も

のどが渇いたと感じる前に、こまめに水分をとることが基本です。日常の水分補給は水やお茶で十分ですが、大量に汗をかいた日は、汗と一緒に失われたナトリウムなどの電解質も意識できるとよいでしょう。食事をしっかりとれていれば、電解質の多くは食事からも補えます。つまり「食べられていること」自体が水分・電解質対策の土台になります。

② たんぱく質は「食欲がない時ほど」意識する

暑いとさっぱりしたものに偏りがちですが、たんぱく質は体力の維持や疲労からの回復に関わる大切な栄養素です。食欲がない時は、冷奴や温泉卵、サラダチキン、冷しゃぶなど、調理の手間が少なく食べやすい形で取り入れるのがおすすめです。麺類の日も「具にたんぱく質を一品足す」だけで、栄養バランスは大きく変わります。

③ ビタミンB1でエネルギー代謝をサポート

ビタミンB1は、糖質からエネルギーをつくる代謝に関わる栄養素です。ごはんや麺など糖質中心の食事になりやすい夏こそ、不足に気をつけたいところ。豚肉、うなぎ、大豆製品などに多く含まれます。「冷しゃぶ+ごはん」「豚肉入りの冷やしうどん」のように、いつもの夏メニューへの組み合わせで無理なく補えます。

難しく考えなくても、「水分をこまめに」「たんぱく質を一品」「豚肉や大豆を組み合わせる」——この3つを意識するだけで、夏の食事はぐっと心強くなります。次回は最終回、「夏野菜の力と、食欲がわかない時の工夫」をお届けします。

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