食欲が落ちた体に、何を優先して届けるか 残暑を立て直す食事 第1部 

食欲が落ちた体に、何を優先して届けるか

厳しい残暑が続く時期は、なんとなく続く気だるさや、食欲の低下に悩まされる方が少なくありません。マイナビが2026年に正社員2万人を対象に実施した調査では、夏バテを経験した方の64.4%が「業務に影響した」と回答しています。集中力や活力の低下が、日々の仕事にも及んでいる様子がうかがえます。

集中力や活力の低下には、睡眠や気温など、さまざまな要因が関わっています。食事や栄養も、そうした要因の一つです。すべてを一度に変えることは難しくても、自分で見直せる範囲から始められるのが、食事の身近なところです。厳しい残暑の時期に、日々の食事を振り返ってみてはいかがでしょうか。

夏のあいだに蓄積した疲れは、この時期に表面化しやすくなります。食欲が落ちてくると、「食べられないから食べない」という選択に傾きがちですが、疲れを立て直したい時期だからこそ、限られた食事量の中で何を優先するかという視点が役立ちます。

「量」ではなく「優先順位」で考える

食欲が落ちているときに、無理をして食事量を増やそうとすると、かえって胃腸に負担がかかります。大切なのは、少量でも体を支える栄養素を取りこぼさないことです。優先度の高い栄養素から、摂りやすい形で届けることを意識してみてください。

少量でも優先したい栄養素

  • たんぱく質:体の回復に関わる基本の栄養素です。卵、冷奴、しらす、ツナなど、火を使わず食べられる食品が摂りやすい選択肢になります。
  • ビタミンB1:糖質をエネルギーに変える働きを助けます。豚肉、大豆製品などに含まれ、疲れを感じやすい時期に意識したい栄養素です。そうめんやうどん、そばのお供に足してみましょう。
  • :不足すると、だるさや疲れやすさにつながることがあります。赤身の肉や魚、卵黄、ほうれん草などが供給源になります。

食べやすい形に整える工夫

食欲が落ちているときは、食品そのものよりも「どう食べるか」が壁になりがちです。温かい汁物に卵や豆腐を落とす、麺類にツナや薬味を添えるなど、一皿の中に優先したい栄養素を組み込むと、少ない食事量でも過不足を防ぎやすくなります。冷たいものばかりに偏らず、温かい一品を加えることも、この後の第2部で扱う消化機能への配慮につながります。

食事を一度にすべて変える必要はありません。たくさん食べることよりも、必要なものを少しずつ取り入れていくことが、気だるさの糸口をほどく手がかりになります。まずは一食の中に、たんぱく質を一品加えることから振り返ってみてはいかがでしょうか。

次回・第2部「冷たい飲食物との付き合い方を見直す」へ続きます。

出典:株式会社マイナビ「夏バテと仕事に関する調査」(2026年、正社員20,045件を対象としたインターネット調査)

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