「女性はスイーツや乳製品が好きだから脂質を摂りすぎる」という話を耳にしたことはありませんか?でも男性だってラーメンや揚げ物など脂質の多い食事を好む人は多い。実際のところ、データはどう示しているのでしょうか。最新の公式データをもとに解説します。
まず基準を確認しよう——食事摂取基準(2025年版)
2025年4月から適用されている「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、脂質の目標量が以下のように設定されています。
20〜30%
目標量(男女共通)
7%以下
目標量(男女共通)
〜2030年3月
5年ごとに改定
※ 出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書
目標量は男女ともに同じ設定です。つまり「女性だけ脂質に気をつけるべき」という話ではなく、男女ともに脂肪エネルギー比率を20〜30%に収めることが推奨されています。
実態はどうか——令和5年(2023年)国民健康・栄養調査
では実際の摂取状況はどうでしょうか。厚生労働省の最新調査データをみてみましょう。
数字の上では、目標を超えている割合は女性の方が高い結果となっています。また、年次推移をみると男女ともに脂肪エネルギー比率が上昇傾向にあり、これは日本全体の課題と言えます。
「比率」と「絶対量」は別の話
ここで大切なのが「比率」と「絶対量」の違いです。女性は一般的に総摂取エネルギーが男性より少ないため、同じ量の脂質を摂っても「比率」が高くなりやすい構造があります。
- 男性に多い脂質源:ラーメン・揚げ物・焼き肉・外食など(総摂取エネルギーが多いため絶対量は大きい)
- 女性に多い脂質源:ケーキ・乳製品・洋菓子など(総エネルギーが少ない中で摂ると比率が上がりやすい)
- どちらも「脂質の多い食事を好む」という点では変わらず、食品ジャンルが異なるだけ
見落とされがちな「飽和脂肪酸」の問題
脂質の「量」だけでなく「質」も重要です。食事摂取基準(2025年版)では飽和脂肪酸の目標量を総エネルギーの7%以下としていますが、令和5年の調査では日本人(20歳以上)の飽和脂肪酸の平均摂取量は総エネルギーの8.3%相当で、目標を上回っています。飽和脂肪酸は肉の脂身・バター・ケーキ・揚げ物など、男女ともに摂取しやすい食品に多く含まれています。
参考にした公式データ
厚生労働省。2025年4月〜2030年3月適用。脂質の目標量:20〜30%エネルギー(男女共通)。飽和脂肪酸:7%以下。
厚生労働省。脂肪エネルギー比率30%超の割合:男性37.4%・女性46.4%。飽和脂肪酸の平均摂取量:総エネルギーの8.3%。
まとめ
「女性は脂質を摂りすぎ」というデータは比率の話です。男性も女性も脂質の多い食事を好むことに変わりはなく、ただその食品ジャンルが異なるだけ。食事摂取基準(2025年版)では目標量は男女共通であり、大切なのは性別に関わらず脂質の「量」と「質」を意識した食生活です🌿


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