災害食、2人3日分でいくら?【後編】〜水も含めた費用とカロリーの目安〜

前編では、特別な非常食ではなく「いつもの食品」で備えるローリングストックをご紹介しました。今回はもう一歩踏み込んで、「実際いくらかかるのか」を計算してみます。家族がいる読者の方は、家族が集まりやすいこのお盆の時期に気軽に話してみてくださいね。またそうでなくても、備えの確認や買い足しをしてみましょう。

前提は、大人2人・1日3食×3日分(計18食)+飲料水です。

市販の非常食セットなら 8,000〜12,000円

まず、5年保存のアルファ米やパンを詰め合わせた市販の非常食セットでそろえる場合。2人×3日分の相場はおおよそ**8,000〜12,000円(水は別)**です。長期保存できる安心感はありますが、やや割高になります。

ローリングストックなら 水込みで約8,900円

一方、スーパーで買える「いつもの食品」でそろえた場合の試算がこちらです。

品目数量目安単価小計
パックご飯(150g)12個250円3,000円
カップ麺6個187円1,122円
ツナ缶(70g)6缶157円942円
サバ缶(190g)3缶229円687円
レトルトカレー3袋150円450円
即席みそ汁12食30円360円
野菜ジュース(200ml)6本70円420円
乾燥わかめ・菓子類730円
食料 小計7,711円
飲料水(2L)9本127円1,143円
合計約8,854円

1人1食あたりに直すと約490円。外食1〜2回分の金額で、家族の3日分の安心が手に入る計算です。しかもローリングストックなら普段の食事で消費していくので、「備蓄のためだけの出費」にはなりません。

カロリーは足りている?

災害時というのは緊急事態であるため、栄養や健康を考える事自体筋が悪いと思う方も中にはいると思います。そんなこと考えている場合じゃない、今生きることが大切、確かにその通りです。栄養の話をこの緊急事態の延長で考えるのではなく、緊急事態以前に考えて動いておけばいい話です。「備えるときに考える話」という前提で、読んでみてください。

早速、上記この内容で総カロリーは約9,800kcal、1人1日あたり約1,630kcal。農林水産省のガイドが示す緊急時の目安(1人1日1,500kcal程度)を満たす水準です。パックご飯とカップ麺だけに偏らず、缶詰でたんぱく質、野菜ジュースでビタミンを補える構成にしているのがポイントです。

金額は「今」の目安です

お米や魚の缶詰はここ数年値上がりが続いており、この金額も変動していきます。だからこそ、一度に完璧にそろえるより、普段の買い物で少しずつ積み上げていくほうが、家計にも無理がありません。まずは水とパックご飯から、始めてみませんか。

コラム〜食には、食品以外で必ず必要なもの〜

この記事を編集していて、食品以外で必要だなと思ったもの、それは「ゴミ袋」。食事関連で3日分なら3袋は必要でしょう。もちろん使い捨ての箸やスプーン、フォークも必要です。併せてセットしておきましょう。


価格の出典:カップ麺・レトルトカレー・飲料水は総務省「小売物価統計調査」の全国平均価格(2025〜2026年時点)。パックご飯・缶詰等は同調査に該当品目がないため、スーパーの実勢価格をもとにした編集時点の目安です。カロリーは文部科学省「日本食品標準成分表」等をもとにした概算です。

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